猫の赤ちゃんを飼うようになると決まって出てくる問題といえば「噛む」ことですよね。
この赤ちゃん時代の噛む理由がどんな理由なのかを考えたことってあまりないのかもしれないですが、知っておくことで猫との生活をより良いものにしていくことができるようになります。
今回は、猫の赤ちゃんの噛むタイミングと噛む理由と猫が子供を噛んでしまった理由をご紹介していこうと思っています。
目次
猫の赤ちゃんが噛むときは?
猫の赤ちゃんが噛むときには、様々な要素があります。
ここでは、猫の赤ちゃんがどんな状態に噛むのかご紹介していきます。
猫の赤ちゃんが噛む理由:寝ぐずり
猫は1日のほとんどの時間を寝て過ごす動物です。成猫の睡眠時間は12時間~16時間、子猫の睡眠時間は成猫よりもさらに長く18時間~20時間も寝ています。
成猫も子猫も共通して1日の3分の2ほどの時間を寝て過ごします。
睡眠時間が長いことが影響するので、子猫はご飯を食べたり少し遊んだりするだけで眠くなっていくのです。
子猫も人間の赤ちゃんと同様に寝るのが上手くありません。
眠いとまぶたが落ちてくるのですが、猫もまだまだ遊びたいので寝ないために子猫に噛まれることがよくあります。
このときの噛む動作が「寝ぐずり」の状態です。
子猫が寝ぐずりをし出したら柔らかく感触の毛布の上に寝かせてあげることで眠りやすくなります。
ただ、猫の寝場所の好みは猫によって異なるので上記のような毛布では寝てくれないこともあります。私の飼っている猫の子猫時代は毛布で寝るよりも私の匂いのついた座布団や柔らかめの枕で眠りにつくことが良くありました。
そのため、子猫の就寝場所は猫の性格に合わせたスペースを用意してあげることでより安心して寝るようになります。
猫の赤ちゃんが噛む理由:歯の生え変わり
猫の乳歯は生後3週間から生え始め生後2か月ぐらいで生え揃い、歯の本数は上下合わせて26本生えます。
生後3か月~7か月ぐらいになると永久歯に生え変わり、乳歯には生えていなかった後臼歯が加わり合計の歯が30本になります。
人間とは違い乳歯から永久歯に変わるまでの期間は生後7か月なのでとても早いですね。
また、人間の歯で例えると人間は乳歯が抜けてから永久歯に生え変わるのですが、猫の場合は乳歯が抜けることなく残った状態で永久歯に変化をしていくことも特徴的ですよね。
どういうことかと申しますと、猫の永久歯は乳歯が生えている状態で顎骨(がっこつ)のなかで作られていきます。つまり、永久歯が育つと同時に元々ある乳歯の歯根が溶けてなくなったところが永久歯になっていきます。
この乳歯から永久歯への生え変わりに起こる「歯茎のムズムズ感」があるので子猫は噛むことでムズムズ感を解消させたいと考えて行動しています。
猫の赤ちゃんが噛む理由:遊びに夢中
猫は狩りをする動物なので飼い猫として飼われている子猫も何かを追いかけたり捕まえる遊びが大好きな動物です。
そうやって遊んでいると子猫のテンションが上がり、つい甘噛みを超えた本気で噛むことがありますよね。
成猫でもオモチャで遊んであげていると勢い余って飼い主の手を本気で噛んでしまうことあるのですが、子猫は成猫以上に興奮しやすく遊びの過程で噛むことも多々あります。
ただ、子猫も成猫も長時間遊んでいると興奮しすぎていつまでも遊んだり噛まれることも多くなるので、ある程度遊んだあとはそっとその場を離れた方がいいでしょう。
猫は遊んでいる最中は激しく息切れすることから疲れやすいのですが、猫本人はそれでも遊んでほしいという訴えの視線を送ってくることもあります。
その状態にしないためにも子猫のうちから一人で遊べるようにオモチャやキャットタワーを設置して運動不足が解消できる環境を作っておくことで噛む対象が特定の人間になることを避けなければいけません。
猫の赤ちゃんが噛む理由:ストレス解消
猫も人間の赤ちゃんと同様に頻繁におなかは空くし遊んでいてもすぐに眠くなってしたいと思っているこおがろくにできない。上りたくなる場所や行ってみたい場所にジャンプしても届かないというようなもどかしい感覚を味わうことがよくあります。
この状態は子猫も人間と同じように考えています。
ただ、2匹以上で飼っている場合ですと猫同士の性格の違いからストレスは溜まるし、かといって遊ぶ相手がいないことで退屈になりコレもストレスがたまる原因になります。
子猫も生きているのだから当然ストレスが蓄積されていきます。
たまったストレスを解消するために子猫も家中を走り回ったり、柱や飼い主の手を噛むことでストレスを解消しようと行動していきます。
成猫は主に引っ掻く、パンチ、キックと多彩な攻撃を繰り出しますが、子猫の場合は自分の体のコントロールが上手くいかないことから噛むことがメインになるので、「噛むことでストレス解消」を行っているのです。
猫が飼い主の子供を噛むことがある!
猫と子供が一緒に住んでいるときに考えられる事故といいますと、猫が飼い主や飼い主の子供に噛むことが多いですね。
そんな猫の噛む理由をご存知でしょうか?ここで間違った対処をすることで猫との関係が悪化するだけでなく猫のことを嫌いになってしまう可能性もでてくるのではないかと思います。
ここでは、猫が子供を噛んでしまう原因にはどんな理由が考えられるのかをご紹介していきます。
猫が自分を守るための行動だった?
子供が家の中を走っているときに子供に飛び掛かって噛むことがあるのですが、子供が嫌いでそのような行動しているわけではありません。
猫は狩りをする動物なので走っている子供が狩りの対象に見えてしまったり、自分を攻撃するための行動だと捉え自分の身を守るために子供を噛んでしまうことがあります。
また、猫にとって子供の走っている光景や音に恐怖を感じた可能性が高いですね。
子供の親にとっては突然飼い猫に自分の子供を噛まれる光景を見るのですから「何するんだ!」と怒りをあらわにしてもおかしくないです。
ですが、そうなってしまうのは子供と猫の生活圏を一緒にすることで起こっているので猫が一方的に悪いわけではないことも頭に入れておかねばなりません。
猫を飼うことで想定される問題は飼う前に対処しておくことで今回のような猫が子供を噛むことを避けることができると感じるので子供も猫も自分の家族なんだからしっかりと考えてあげましょう。
猫が子供に嫉妬しての行動?
もし家で飼っている猫が子供よりも先に家族になっている場合によくあるのが後から来た子供に向けて家族の方から一身に可愛がられることによって猫に対する愛情が薄れたのではないかという態度をとってしまうことです。
猫にとっては「自分の方が先にいるのに、なんで後から来たあいつの方がちやほやされるんだ!」という気持ちになるのですが、猫も大人なのである程度は我慢していたと思います。
また、子供も猫も自分の尻尾を振り回されたり毛を掴まされたりと散々な目にあってしまいます。
そんな状態を数年続けたらまっているのは猫からの仕返し、長年たまりにたまった嫉妬からの攻撃が開始されます。
そこまで子供のことしか頭になかった飼い主でも突然飼い猫に牙を向けられたら猫が一方的に悪いと思ってしまうのですが、そんな状態になるまで猫を蚊帳の外の状態にしてきたのだからそうなっても仕方がないと考えなければなりません。
そんな状態を解決するには猫と子供の生活圏を分けるか、猫にも子供と同じように接してあげることで嫉妬からの攻撃が収まるのを待つしかないのかもしれないですね。
病気が噛む発端になっていた?
猫が子供を噛む行為には病気によって引き起こされることもあります。
猫によっては生まれつきの病気で「てんかん」による発作を起こす猫もいるのですが、このてんかんは何が原因で起こるのかはわからないことが多いです。
私が現在飼っている猫はこの「てんかん」という病気を患っているのですが、発作が起きたときは治まるまで飼い主はどうすることもできず見守っていることしかできないのが耐え難い状態でした。
この病気の怖いところは、てんかんの発作にあった猫本人の意思に関係なく家中を走り回ってしまうことによる脱水症状に陥ってしまうことや最悪命の危険が伴うということです。
てんかんの発作が起こっている状態の猫にとって動いているもの全てに噛んだり引っかいたりしても仕方のない状態になっているので子供が誤って噛まれてしまうこともあるようです。
猫の赤ちゃんが噛む理由 まとめ
今回は猫の赤ちゃん(子猫)が噛む理由や猫が子供に噛む理由をお届けしてきました。
猫が子猫時代に飼い主を噛む場合は猫の成長過程や遊びに夢中であるときに起こるものが多かったですね。
猫が子供を噛むときは元々猫の方が先に住んでいて、子供が後から来たのに親の愛情を全て注がれていたことによる嫉妬から噛むこともありました。
猫も動物なので人間と同様に感情があるので、嫉妬ややきもちから噛むことで自分にも愛情を向けてほしいという願いを向けることもあるので、その場合は子供だけでなく猫にも同じように愛情を持って接してあげてください。
そうすることで猫が子供にむやみに噛んだりすることも減るでしょうし猫も飼い主への信頼を強く感じてくれるのでよりいい家族になれると思います。