猫を飼っている方にとって猫を抱っこしたいと思いますよね。
ですが、猫は基本的に自由気ままな生活を送ることを好んでいるので、抱っこされることで束縛される行為を好んでいません。
今回は、猫の抱っこ嫌いを好きにさせる方法と猫の抱っこをする際に注意すべき点をご紹介していきます。
目次
猫の抱っこ嫌いを好きに変える方法を紹介!
危険ではないと教えていくこと
抱っこに苦手意識を持っている猫に抱っこを好きになってもらうために必要なことは、猫に対して「抱っこは危ないことではないよ」とわかってもらうことが必須になります。
抱っこを好きになってもらいたいのであれば、猫を抱っこした際に嫌がる素振りをしたら必ず話してあげることが大事ですよ。
そのときはいきなり離す事はせずに、そっと地面(床)に下ろしてあげましょう。絶対に嫌がったからといって投げ出すように離してはいけません。
また、猫が抱っこの体勢から暴れるとあなたも「わっ」となって離してしまいそうになるのですが、そうすると猫にもあなたの余裕のなさは確実に伝わってしまうので、次に抱っこを試みた際に「抱っこは危険が伴う」行為であると認識してしまいます。
猫を下に下ろしてあげる際は「さ、どうぞ」と余裕のある態度で下に降ろしてあげることで、抱っこされた猫も「抱っこされていても降りたいときに降りてもいいんだね」とわかってくれるので、飼い主さんに対して警戒することなく信頼感が徐々に構築されていきます。
この動作を繰り返し行うことで猫は自然と「抱っこは危険ではなく安心できるもの」であることがわかってくれるようになります。
抱っこされるのは楽しいこと
猫はとても好奇心旺盛な動物なので、毎日縄張りの確認や家の中の見回り兼運動を欠かす事なく行っています。
実は、猫の習性を利用することで徐々に猫の抱っこ嫌いを好きにさせることができる方法も存在しています。
猫が縄張りや家の中の見回りをする際、基本的に高いところから確認するようにしています。
猫に抱っこをしてあげることで猫にはこのようなメリットがあります。
・いつもより高い視点から景色をみることができる
・自分で動くことなく家の中を見渡せる
・普段では見る事ができないところも見れる
・飼い主の視点から家の中の確認ができる
と、猫の好奇心を満たせるメリットがたくさんあります。
このようなメリットに猫が気付くことで抱っこされる際に、少しずつ抱っこできる時間が長くなっていきます。
普段めにできない視点から見ることができることでより抱っこされることで猫本人にメリットがあることに気付いてもらうことで抱っこを好きになってくれる可能性が出てきます。
猫が甘えたいそぶりを見せたときに抱っこすることがおススメ
猫は好奇心旺盛ですが自由気ままに家の中を縦横無尽に走り回っています。
そんな猫だからこそ、飼い主の意思で抱っこをしようとしても猫が気乗りしていないときに抱っこされることを特に嫌っています。
猫が甘えたい素振りを見せてあなたの近くに寄ってきたときにそっと膝の上に乗せるような抱っこをしてあげることで普段嫌いな抱っこができることがあります。
ただ、猫に抱っこを好きになってもらうことの大前提として、猫に抱っこされることで気持ちよくなるということを感じてもらわなければなりません。
私の家で飼っている猫を抱っこする際にも近くに寄ってきたときのみ自然と抱っこできるのですが、気乗りしていないときに寄ってきても嫌がって逃げていきます。
抱っこ嫌いな猫に抱っこを好きになってもらうには、まず飼い主であるあなたの膝やお腹の上でくつろぐことができることを覚えてもらうことから始めましょう。
飼い主さんがソファーや椅子に腰かけた状態で猫が近くに寄ってきたらそっと膝の上に乗せてみてくつろぐようになると抱っこを好きになるための第一歩が進んだことになります。
次に、膝の上でくつろぐようになってから、猫の背中と飼い主さんのお腹がくっつくように抱き上げてあげることで飼い主さんの温もりが猫に伝わるので安心してくれます。
ですが、猫が嫌がり始めたらすぐに離してあげることで、猫に嫌な思いをさせることも警戒されることもないので抱っこをし続けることはしないようにしてくださいね。
今回の膝の上から始める抱っこも少しずつ慣れさせていくことで飼い主さんも猫もお互いにリラックスした状態で抱っこできるようになっていきます。
猫が抱っこを嫌いな理由とは?
猫が抱っこを嫌う理由として有力なのは、猫が自然界で母猫との暮らしで培ってきた経験によるものです。
母猫が子猫を移動させる場合は首の後ろの皮を咥えて運んでいるので、抱っこされることを経験されることはありえません。
猫が初めて抱っこされることを経験するのは人に飼われてからになるので、嫌いであることを認識してもおかしくはないですよね。
また、抱っこされる体勢によっては猫にとって不安定な状態になるので無理もありません。
猫の視線は当然、人よりもかなり低い位置なので、抱っこされることで視線が高く足も常に宙に浮いた状態になりますよね。
猫にしてみれば、抱っこされることは生きた心地がしないため、不安要素しかないので嫌いなって当然です。
また、抱っこされることが大好きだった猫が抱っこを嫌いになってしまうケースもあります。
・急に床に落とされた
・大嫌いな病院に連れていかれた
・嫌な匂いを嗅がされた
・寝ていたら無理やり起こされた
このような経験をすることで抱っこされることを警戒し嫌いになってしまうので、せっかく抱っこを好きにさせることができても水の泡になってしまいます。
猫の抱っこの仕方
猫の抱っこの仕方:リラックスさせる
猫を抱っこする際にはまずはリラックスしてもらうことが大切です。
くつろいでいるとこを頭や喉を撫でてあげることで、猫は安心してあなたのそばで寝るようになるとリラックスできている状態になります。
このとき、猫がブラッシングを好きな場合はゆっくりとブラッシングをすることでリラックスできるのですが、ブラッシングが嫌いな猫の場合は逆効果になってリラックスすることなく、抱っこは失敗に終わってしまいます。
猫の抱っこの仕方:ゆっくりと手を差し入れましょう
猫が床でリラックスしている際に猫の脇に手を入れた後、少しずつ猫の身体を持ち上げつつあなたの方に手繰り寄せます。
もし、猫が抱っこをいやが素振りを見せたらすぐにやめることが先決です。ぞの状態で強引に抱っこをすると抵抗が激しくなり抱っこをすることが困難になってしまいます。
猫の抱っこの仕方:気温が低い時間に行おう
基本的に抱っこが嫌いな猫でも気温が低いことは耐えることができないため、自然に暖を取りたいと考えます。
もしも、飼い主であるあなたの抱っこの仕方が悪かったとしても膝の上の温もりの魅力には勝てないので自然と抱っこができそうな体勢になります。
部屋の暖房が付いていると自然にエアコン前に陣取るのですが、飼い主のことを好きな猫の場合、エアコン前よりもあなたの膝の温もり&安心感を求めてやってきます。
ですが、膝の上に乗ってくれたとしても「抱っこ0k」というわけではないので、あなたも猫と同じようにくつろぐことが抱っこが成功する秘訣になるので覚えておいてください。
また、あなたの膝の上でくつろいでいる猫を優しく撫でてあげることでより抱っこを好きになってくれる可能性が出てきます。
猫の抱っこの注意すべきこと
抱っこに対してトラウマになっていないか
自宅に迎えた猫が元々野良猫だった場合、猫を抱き上げたとき猫自身の経験がトラウマになることがあります。
・急に抱っこされて不安になっている
・病院に連れていかれて注射や点滴をさせられた
という経験から「抱っこされることで怖い目にあった」と猫が思い込んでしまうことです。
野良猫ですと日向ぼっこをしているときの表情が愛らしく飼いたいという衝動から抱き上げると思いますが、その行為は猫にとっては迷惑行為でしかないので嫌な事として抱っこを認識してもおかしくありません。
猫の抱っこの仕方が悪い
猫がいつ落とされるかわからないぐらい不安になるような抱っこを、突然、人の視線の高さでされることは猫にとって怖いと感じてもおかしくありません。
猫は身軽な動物ですが、抱っこの仕方が悪いとたとえ身軽な猫でも不安定な抱っこですと怖いと感じてしまいます。
猫を抱っこする際は猫があなたに安心して体を任せてもらえるような上手な方法を身に付けることが大事ですよ。
猫の抱っこ嫌いを好きに変える方法 まとめ
今回は猫の抱っこ嫌いを好きに変える方法をお届けしてきましたが、いかがでしたか?
猫が抱っこされるのは人間に飼われるようになってから経験することがないので、嫌いであるかのように見えるのは仕方ないことです。
ですが、抱っこ嫌いだったとしても、少しずつ慣れさせていくことで抱っこをしてもらうことで安心できるということを分かってくれる猫も存在しています。
私が飼っている猫も抱っこが嫌いではないのですが、目が合うと照れ隠しのようにパンチされることもあるのですが、抱っこできることもあります。
元が野良猫のため、そうなるのは仕方のないことですが、今ではパンチされることなく抱っこできるようになったので、抱っこが成功するかどうかはあなたと猫の間に信頼関係が構築できているかどうかが成功のカギではないかと感じております。