
猫って寒がりな動物なので、自宅でこたつを設置すると必ずといっていいほどこたつに入り込んで出てこなくなることってよくあることですよね。
ただ、猫にとってこたつは暖を取る事以外にも落ち着ける空間であることも事実なので、なぜ、こたつの中にいることが猫にとって危険な場所であるのかをご紹介していきます。
目次
猫にこたつが危険な理由
熱中症の危険性
人間用のこたつは猫にとって暑いと感じる温度の場合があります。
その状態で長時間こたつに入ることで熱中症になってしまう可能性があります。
猫が汗をかく場所は足の裏、つまり、肉球の部分のみなので体温調節がしにくい動物ではないかと言われております。
こたつから出てきた際に呼吸が荒くなっているのであれば、それはコこたつに入ることで上昇した体温を調節しているのですが、一見すると熱中症になっていると見えるようです。
ただ、この状態が続くことによって、猫は自身で体温調節ができなくなることで本当に熱中症になってしまい意識を失うことになると一気に危険な状態になってしまいます。
私が以前飼っていた猫もこたつに長時間入っていることが多々あったのですが、体全体をこたつに入れることなく下半身のみがこたつの中にあったので、熱中症にかかることはありませんでした。
脱水症状の危険性
猫の祖先は砂漠で暮らしていたため、室内で飼われている猫たちも熱に強いのではないかと言われておりました。
また、猫は水を飲む量が少ないので、こたつのような高温になる場所に長時間とどまることで脱水になるリスクが高くなる傾向があります。
愛猫が脱水の症状が出ているかの確認法は、猫の首の後ろや背中を軽くつまむことです。
軽くつまんでから離してもとに戻るまでの時間が一瞬であれば問題なし、ですが、戻るまでに1~2秒程度かけてゆっくりと元に戻ることを確認した場合、脱水症状になっている可能性があります。
さらに、愛猫の鼻や歯茎が乾燥していないかの確認も行うことが大事です。
脱水になっていなければ鼻も歯茎も濡れているので、触ると冷たいことが確認できれば正常です。
乾燥しているのであれば、水を飲ませる必要があるのですが、自分から飲もうとしない時はスポイトで口の端に垂らすと飲んでくれることがあります。
こんな事態にならないように、愛猫がこたつに長時間入っているのであれば普段からこたつのそばに水皿を設置しておくとよいでしょう。
私の家ではこたつの有無にかかわらず家の中に2か所は水飲み場を設置しているので、愛猫が飲みたいと感じた際にいつでも飲めるように近くに水入れを置いていました。
低温やけどの危険性
愛猫が誤ってヒーター部分に触れることでやけどを負ったり、低温やけどになってしまう危険性があります。
温もりを得るためにこたつにはいっている猫がこたつの低温の熱に長時間肌が晒されることによって発症し、人間だけでなく猫も気付きにくいことから重症化する恐れがあるやけどのことを低温やけどといいます。
やけどの程度が中度以上になることで、やけどを負った部分に水膨れや腫れ、脱毛、炎症なのど状態になります。
このやけどが重度のなってしまうと皮膚がむけて壊死することもあるので、愛猫がこたつに長時間入っているのであれば、ちょっと強引でも外に出るように促すようにすることをおすすめします。
また、低温やけどは通常のやけどよりも治癒に時間がかかるだけでなく、痛みも長期化するので愛猫に元気に過ごしてほしいならばこたつでの長居をしないように注意することを忘れないでくださいね。
乾燥の危険性
猫の皮膚や肌はとてもデリケートなので、こたつに長時間入っていることで一気に乾燥していきます。
猫は暖をとるためにこたつを利用するのですが、利用することによって自らの身体に乾燥による異変が起きていることに気付きにくく、フケや身体のかゆみを引き起こす原因になっていきます。
なので、皮膚が弱い猫がこたつを利用する際は注意が必要になります。
コードの危険性
こたつのコード以外にも家の中には多数のコードがコンセントにさしていますよね。
そんなコードは猫にとっておもちゃの対象に見えることがあることにより、電気が通っているコードを噛むことで感電ややけどを追う危険性をともなることがあります。
また、通電していないコードを傷つける可能性がります。
回避方法は、コードにカバーを付けたり、カーペットでコードがむき出しにならないように注意して設置しております。
酸欠の危険性
掘りごたつが実家にある場合に限られるのですが、愛猫がもしも体全体をこたつに入れるだけでなく、そのポカポカするこたつで長時間爆睡した後にふらふらと出てくることってないでしょうか?
もし、愛猫がその状態でこたつから出てきたとすると温まりすぎて「ボーッ」としている、もしくは酸欠状態になっている可能性が高いです。
その状態にならないようにするには、こたつ布団の出入り口をトンネル状にしておくことでこたつの中が暑くなりすぎることがないので、愛猫が酸欠になることを避けることができます。
私の家でも愛猫がこたつの中で長時間寝ていることが多かったのですが、こたつ布団をトンネル状に開けていたので顔を出して涼むだけでなく空気を吸って心地よさそうな寝顔をしていました。
猫がこたつから出てこない理由
上記では猫がこたつに長時間入っていることで起こりうる危険性についてご紹介してきたのですが、愛猫がどうしてもこたつから出たくないとするとなぜ出てこないのか気になるところですね。
では、猫にとって危険を伴うこたつですが、どうしても出たくないとされる理由がどのようなものかご紹介していきます。
暖を取るため
こたつを出す時期は当然寒い冬に限定されるのですが、寒いと人間にとってもこたつが恋しいと感じますよね。
こたつに入ることで温かさに包まれるのですが、こたつの登場を今か今かと待っているのは人間だけではなく猫も出してくれることを待っているのです。
あなたの飼っている猫もこたつが出てきたと同時に人間が足を入れるよりも素早くこたつの真ん中に陣取り人間が足を入れるものなら噛みついて自分のもののようにアピールすることがあります。
猫にとっても冬は寒くこたつに入ることで暖を取ることができることを本能的に感じ取っているのかこたつから出てこなくなります。
落ち着くから
猫にとってこたつは狭く暗いことから猫にとって落ち着くことのできる快適な条件がそろった場所です。
また、こたつは電源が入っていなかったとしてもこたつ布団に包まれていることで適度に暖かいことや敵がいないことを確信しているのか安心して過ごすことのできることを本能的に感じ取っているのではないでしょうか。
猫用こたつの設置
猫用のこたつは、猫にとって快適に入ることのできる温度に設定されています。
普段、人間用のこたつに入っている猫も猫用こたつの快適な温度に気付くことで猫にとって安心できるだけでなく、温かい空気に包まれることができるので出てくることがないようです。
猫がこたつに入らない理由
猫にとってこたつは狭くて暗いのでこたつの中に入ることが当然ではないかと思っていたのですが、中にはこたつに入ることを嫌がる猫もいるようです。
どんな理由からこたつに入る事を嫌がるのかご紹介していきます。
違う匂いがする
猫は自分の匂いがしない場所は警戒するので安心して過ごすことができません。
ただ、こたつの中に入ることで得られる暖かさが魅力的であることに変わりはないので我慢して使うことで自分の匂いを充満させることもあります。
猫によってはこたつが暖かい空間であることは分かっていても自分の匂いがないから使わないという子も存在しています。
その場合は、洗剤や先住猫の匂い、何の匂いが原因なのか特定はできないのですが、自分の縄張りではないという気がして落ち着かないことが理由ではないでしょうか。
暖房が苦手
こたつそのものは猫にとって隠れることのできる快適な空間であり何時間でも居座ることができます。
ですが、こたつの電源が入ることで中に入っていた猫がこたつから出てしまうことがあるようです。
猫によってはこたつの暖かさの元であるファンヒーターから出る風を嫌がったり、こたつの機械音がうるさいことから落ち着くことができないためこたつに入ることを断念するのではないでしょうか。
危険を察知
こたつは見た目からだけだと、猫が入っていたとしてもどこにいるのかって判断できないですよね。
そんなときに人間が足を入れた際にたまたま中心部分に寝転んでいた猫に当たったり、触りまくることをよくやってしまいます。
そうすると、それまでいい気分で暖をとっていた猫にとって快適な空間が安心できない空間思えることでこたつが嫌な思いをする場所であると経験することから、こたつに入ることを拒むようになります。
猫にこたつは危険 まとめ
今回は猫にとってこたつは危険な場所であることをご紹介してきたのですが、いかがでしたか?
猫がこたつに入っている姿ってよく見かけるのですが、猫用のこたつに入り続ける場合ですと猫が調子を崩すことは聞きませんよね。
猫が危険な状態になるケースはいずれも人間用のこたつに長時間居座ることにあるので、猫に快適にこたつでの温もりを感じてもらいたいと考えているのであれば、猫用のこたつを設置してあげることをおすすめします。