
猫と遊んであげているときや興奮している時にしっぽが膨らんでいる光景をご覧になったことはないでしょうか?
私が飼っている猫はおもちゃで遊んであげている際にしっぽが倍ぐらいに膨らんでいることを見たことがあります。
今回は猫のしっぽはどんなときに膨らむのか調べていきます。
目次
猫のしっぽが膨らむ理由
猫のしっぽが膨らむときって「怒っている」「怖がっている」と一般的にマイナスのイメージで扱われているのですが、決してそれだけではないですよね。
猫の気持ちによってしっぽが膨らむ状況が異なってくるのでどんなときに膨らんでいるのかご紹介していきます。
怒っているとき
猫は怒りの感情をあらわにしているときには全身の毛を逆立たせています。
その際にとくにしっぽが大きく見えるのですが、人間側からすると猫のしっぽだけが大きく膨らんだ状態に見えます。
怒りによってしっぽが膨らむのは、猫にとって嫌なことや身の危険を感じたときに現れる現象です。
猫は縄張り意識を持つ動物なので、外で生きるる野良猫だけでなく、家の中で飼われている完全室内飼いされている猫であったとしても、自分の縄張りに侵入した相手にたいして防衛するために闘おうとします。
猫の多頭飼いをしている場合ですと、新入りの猫に向けての威嚇や猫同時の縄張り対決でも、このようにしっぽを膨らませることがあります。
また、ねこのしっぽが垂れ下がっていながらも背中の毛が逆立っている時は、しっぽが膨らんでいるわけではないのですが、相手に対する攻撃的な威嚇をしている最中なので、むやみにさらることのないようにしましょう。
自身の身を守るため
猫は自分の知らない相手が縄張りに侵入した際にけん制の意味を込めてしっぽを大きく膨らませることがあります。
先ほどご紹介した怒りでのしっぽの膨らみと同じようなポーズに見えるのですが、今回のようにけん制している際には低めの姿勢でしっぽが膨らんでいる場合が多いです。
猫にとって相手に対して強気な態度でけん制することで、相手や人間をそれ以上自分の方向へ近づかせないようにしているのです。
野良の世界では自分の弱い所を相手に見られてしまうと攻撃対象になるので、自分の身は自分で守らなければいけない行動がしっぽにも強く表れています。
このときの飼い猫に噛まれたり引っかかれることを避けるためにも猫の興奮が一時的にも落ち着くまでそっとしておきましょう。
びっくりしたとき
猫も人間と同様に驚いたときやびっくりしたときに毛が逆立ちしっぽが大きく膨らむことがあります。
リラックスして寝ているときや突然触られたとき、突然の大きな音にびっくりしてしっぽが膨らんでしまいます。
私が飼っている猫はテーブルで寝ている最中に下に落下した際にびっくりしてしっぽが膨らんでいることがあります。
おもちゃに大興奮
愛猫とおもちゃで遊んでいる最中にしっぽを見ると膨らんでいることがあるのですが、これはおもちゃで遊ぶことで興奮が高まることでしっぽが膨らんでいるのです。
特に子猫の頃におもちゃで遊んでいると、おもちゃを咥えたまま走ったりすることでドンドンと興奮してしっぽが通常の倍以上の大きさまで膨らんでいたので驚きましたね。
猫は好奇心が旺盛なので、おもちゃで遊んであげるだけでしっぽを横に振ることもあるのですが、興奮しているので見境なく噛んだりすることもあるので注意して遊ぶようにしましょう。
拒絶すること
猫にとって病院やお風呂に行くことって通りたくないイベントですよね。
そんなときには「絶対に嫌だ!」という強い拒絶を表しているかのようにしっぽが膨らむことがあります。
愛猫に対してやらせたくはないと分かっているので避けてあげたいのですが、毎年の予防接種や定期的な病院での診察など、避けては通れないイベントをこなさなればいけないこともありますよね。
愛猫が拒絶の態度を示していたとしても健康にかかわることであれば、早めに終わらせてあげることを心がけて嫌な思いをする時間を極力減らしてあげるようにしましょう。
また、嫌な事が終わった後はおやつをあげるなどのご褒美を与えて優しく接してあげてください。
猫のしっぽが膨らむのは嬉しいとき
猫は飼い主が帰宅した際に「お帰り、待ってたよ」と言わんばかりにしっぽが膨らむことがあります。
特に、長時間家を空けて帰宅した際に愛猫が飼い主さんが自分の元に帰ってきてくれて嬉しいという感情を体全身で表してる証ですね。
猫のしっぽが膨らむ時は?
猫のしっぽは意図的に膨らんでりうわけではなく、嬉しいとき、怒っているとき、びっくりしたときなどの刺激に立毛筋が反応することで猫の尻尾は膨らんでいるのです。
立毛筋は毛穴一つ一つにあり、猫の気持ちをつかさどる交感神経が刺激を受けることで立毛筋が収縮し、毛が逆立つ仕組みになっています。
猫のしっぽが膨らむ理由 まとめ
猫のしっぽが膨らむのは交感神経が刺激を受ける事で起こっている現象であることが分かりましたね。
猫は犬ように全身で感情を表すことはできないのですが、その代わりにしっぽが膨らむことで様々な表情を出すことができます。
一般的に猫のしっぽが膨らむのは怒っているときだけだと言われているのですが、猫を飼っていると遊んであげている最中にしっぽが大きく膨らんでいることがあること、飼い主の帰宅をしっぽを膨らませることで喜びを表せることができることもわかっています。
猫のしっぽの膨らみを観察することで猫とのコミュニケーションをうまくとっていく参考にできるのではないかと思っています。