猫 トイレ しゃがまないという現象に悩む飼い主さんは少なくありません。
この記事では、猫がトイレでしゃがまず立ったまま排泄する主な原因と、その対処法をわかりやすくご紹介します。
高齢猫・マーキング・環境要因などに応じて、適切なトイレ選びから快適な環境整備まで、猫 トイレ しゃがまない問題をすっきり解決します。
- 猫がトイレでしゃがまない主な原因と特徴
- 立って排泄する猫に適したトイレの選び方
- 高齢猫への環境改善とおすすめ商品
目次
猫がトイレでしゃがまない3つの主な理由

猫がトイレでしゃがまずに立ったまま排泄するのは、決して珍しいことではありません。
しかし、それが日常的に続く場合は、健康上の問題やストレスサインである可能性もあります。
ここでは猫がトイレでしゃがまない代表的な3つの理由について詳しく解説し、それぞれのポイントを押さえていきます。
① 高齢や関節の問題でしゃがみにくい
猫がトイレでしゃがまずに排泄してしまう理由の一つが、加齢や関節のトラブルです。
年齢を重ねると人間と同様に関節が硬くなり、痛みや違和感を覚えるようになります。
その結果、しゃがむ姿勢を取るのがつらくなり、立ったまま用を足すことが増えるのです。
特に10歳を超えた猫では、変形性関節症(OA)が進行している場合が多く見られます。
普段の歩き方がぎこちない、高い場所へジャンプしなくなったなどの兆候があれば、関節痛を疑い、早めに獣医師へ相談することが重要です。
適切な治療やサプリメントを取り入れることで、猫のQOL(生活の質)を高めてあげられます。
② マーキング行動による立ち姿での排泄
猫がトイレでしゃがまずに立ったまま排尿するもう一つの理由は、マーキングです。
これは特に去勢・避妊をしていない猫に多い行動で、縄張りを主張するために壁や家具へスプレーのように尿を吹きかけます。
しかし、去勢後でも環境の変化やストレスを感じると再びこうした行動が出ることもあります。
例えば引っ越し、新しい家族が増えた、他の動物の匂いがついたといった状況です。
この場合はスプレー行動と通常の排泄を見分けることが大切です。
トイレ以外の壁や家具で頻繁に同じ行動が見られるなら、フェロモンスプレーやストレス軽減アイテムの利用を検討すると良いでしょう。
③ トイレ環境が猫に合っていない
猫はとてもデリケートな動物で、トイレの環境に強く影響を受けます。
トイレの大きさが小さすぎる、砂の量や質感が気に入らない、落ち着かない場所に設置されているなど、少しの違和感でしゃがむのをためらってしまうことがあります。
また、他の猫やペットが頻繁にトイレ周辺を通るといった環境も、安心して排泄できない原因です。
この場合は、大きめで深さのあるトイレに替える、周囲を静かな場所に変えるなどの対策が有効です。
猫がトイレでしっかりしゃがめるようになると、ストレスサインの軽減にもつながります。
しゃがまない猫に最適なトイレの選び方

猫がトイレでしゃがまない場合、その原因を取り除くためにはまず環境の見直しが不可欠です。
中でもトイレ自体の選び方は、猫が安心して腰を落ち着けられるかどうかを大きく左右します。
ここでは、しゃがまない猫に配慮した最適なトイレ選びのポイントを3つに分けて詳しく解説していきます。
広め・深めで壁の高いトイレを選ぶ
猫がしゃがまずに排泄してしまう場合、まず見直したいのはトイレのサイズと形状です。
狭いトイレでは体をうまく回転できず、落ち着いてしゃがむことができません。
特に大柄な猫や関節に問題を抱える猫には、十分な広さと深さのあるトイレが必要です。
また、壁が高めのものを選ぶことで、もし立ったまま排尿してしまった場合でも周囲に尿が飛び散るのを防げます。
猫砂が飛び散るのを抑える効果もあり、飼い主にとって掃除の負担軽減につながります。
出入口が広く低めで出入りしやすい構造
高齢猫や関節の弱い猫にとって、出入口の高さは重要なポイントです。
入り口が高いとまたぎにくく、痛みを感じることでトイレ自体を避けるようになる可能性があります。
その結果、トイレでゆっくりしゃがむ余裕がなくなり、立ったままの排泄に繋がることもあります。
出入口が広く低めに設計されているタイプなら、スムーズに出入りできて猫への負担が少なく済みます。
最近ではフラット構造やスロープ付きの猫トイレも増えているので、ぜひチェックしてみてください。
清潔で掃除しやすい形と素材
猫が安心してしゃがんで排泄するためには、トイレの清潔さも非常に大切です。
汚れや匂いが残っていると、敏感な猫は「ここでは用を足したくない」と感じてしまいます。
そのため排泄を急いだり、立ったまま済ませようとするケースが増えるのです。
表面がつるっとしたプラスチック素材や抗菌仕様のものを選ぶと、尿石や臭いが付きにくく掃除も簡単です。
飼い主がこまめに手入れしやすい形状のトイレを選ぶことが、結果的に猫が安心してしゃがめる環境をつくるカギになります。
しゃがまない猫におすすめのトイレ3選

猫が立ったまま排泄してしまう問題を軽減するには、トイレ選びが重要なカギを握ります。
最近は多様な形状や機能を持つ猫トイレが販売されており、それぞれ猫のライフステージや性格に合わせて選ぶことができます。
ここでは特に「しゃがまない猫」に配慮しやすい、おすすめの猫トイレを3つご紹介します。
● ONEKOSAMA 大型トイレ
広々とした設計で、大型猫や関節が弱い猫でも余裕を持って体勢を整えられるのが魅力です。
壁が高く作られているので、もし立ったまま排泄したとしても外へ尿が飛び散りにくく、掃除の負担を軽減してくれます。
シンプルな四角形でコーナーに置きやすい点も飼い主に好評です。
十分な広さがあるため、猫がトイレ内でくるくる回りながら位置を決め、安心してしゃがむ動作をサポートしてくれます。
● リッチェル ラプレ ネコトイレ 深型60 フード付
高さがしっかりあり、猫が立ち姿で排尿しても外に漏れにくい構造が特徴です。
フード付きなので、排泄中の猫のプライバシーも守られ、安心感が高まります。
また深型設計により猫砂をたっぷり入れられるため、掘る・埋める行為が好きな猫にぴったりです。
結果的にしゃがんで排泄する自然なスタイルへ導きやすいトイレです。
● アイリスオーヤマ 上から入る猫トイレ
このトイレは上から入るスタイルで、壁全体が高いバケツ型構造になっています。
万が一、猫が立ったまま排泄しても尿や砂が周囲に飛び散りにくいのが大きな魅力です。
また出入口が広く、シニア猫でも比較的スムーズに上り下りできます。
跳び上がるのが苦手な子には段差やステップを用意すると負担が減り、自然にしゃがむ時間を長く確保できるようになります。
高齢猫の場合の追加ケア・環境整備方法

高齢猫になると関節や筋力が衰え、トイレの際にしゃがむこと自体が大きな負担になる場合があります。
そんな猫たちが少しでも快適にトイレを使えるようにするためには、トイレの選び方だけでなく周辺環境の工夫も重要です。
ここでは高齢猫におすすめの追加ケアと、暮らしやすい環境を整えるポイントを2つご紹介します。
低めの玄関や踏み台を設置してバリアフリー化
シニア期の猫は後ろ足の踏ん張りが弱くなるため、トイレへの出入りがとても大変になります。
特に入り口が高いトイレでは一歩を踏み出すだけでも痛みや恐怖を感じることがあり、結果的にしゃがまずに急いで排泄を終わらせる原因になります。
こうした場合は出入口を低いものに替える、または前にスロープや踏み台を設置するだけで猫の負担を大きく減らせます。
トイレ以外の生活導線にも同じ工夫をしておくと、移動自体がスムーズになり、猫の生活の質を長く保つことができます。
トイレの設置場所や数を見直す
年齢を重ねた猫はトイレに行く回数が増えたり、トイレを探すのが面倒に感じたりしがちです。
そのためこれまで以上に複数箇所にトイレを設置することが大切です。
とくに階段のある家では各フロアに1つずつ置くと、高齢猫がトイレを我慢してしまうリスクを減らせます。
また人通りが多すぎる場所や騒音の多い場所は避け、落ち着いてしゃがめる静かな場所を選ぶこともポイントです。
こうした環境を整えることで、高齢猫でも無理なくトイレでしゃがむ習慣を維持できるようになります。
猫 トイレ しゃがまない原因別の対応まとめ
猫がトイレでしゃがまない行動には、高齢や関節の問題、マーキング、トイレ環境など様々な理由がありました。
こうした原因を正しく理解することで、猫が安心してしゃがめる環境を整える手がかりが見つかります。
最後に、それぞれの原因別にどんな対応が有効なのかを簡単に振り返っておきましょう。
- 高齢や関節が原因の場合:出入口が低く、踏み台やスロープを設置。関節ケアサプリや診察も検討。
- マーキングが原因の場合:フェロモンスプレーやストレス軽減グッズを活用し、安心できる空間作り。
- トイレ環境が原因の場合:広く深めのトイレに変更し、静かな場所へ設置。複数設置も有効。
猫はとても繊細で、自分の体や気持ちの変化を上手に伝えられません。
だからこそ飼い主が普段の様子をしっかり観察し、しゃがまないサインを見逃さず対応してあげることが大切です。
猫が心から安心してトイレでしゃがめる環境を作って、これからも元気に長生きしてもらいましょう。
- 猫がトイレでしゃがまない原因は主に3つ
- 高齢や関節痛、マーキング、環境ストレスが影響
- 広く深いトイレで安心してしゃがめる環境を
- 出入口が低くスロープをつけると負担を軽減
- 壁が高いトイレで尿の飛び散りも防止
- 複数箇所にトイレを設置し行きやすく
- フェロモンスプレーなどでストレス対策
- 高齢猫には踏み台や静かな場所を用意
- 原因別に最適な対応で猫も快適に