猫が吐いた後にすぐご飯を欲しがることがありますが、その行動にはどんな理由があるのでしょうか?
嘔吐の原因や猫の体調によっては、すぐにご飯を与えるべきでない場合もあります。
この記事では、猫が吐いた後にご飯を欲しがる理由と、適切な対応について詳しく解説します。
この記事を読むとわかること
- 猫が吐いた後にご飯を欲しがる理由とその背景
- 吐いた後にご飯を与えても良いケースと注意すべきケース
- 猫が吐いた後の適切な対応と水分補給の重要性
目次
猫が吐いた後にご飯を欲しがる理由

猫が吐いた後にご飯を欲しがる理由
猫が吐いた後にすぐご飯を欲しがることは珍しくありません。
これは猫の本能や体の仕組みによるものですが、その理由を理解することで適切な対応がしやすくなります。
ここでは、猫が吐いた後にご飯を欲しがる主な理由を3つ紹介します。
単なる空腹によるもの
猫はもともと小分けにして食べる習性があり、空腹を感じやすい動物です。
嘔吐によって胃の中のものがなくなると「お腹が空いた!」と感じ、ご飯を欲しがることがあります。
特に、もともと食欲旺盛な猫や、食べることが大好きな猫は、この傾向が強く見られます。
吐いたことで胃が空になったから
猫が食べたものをすぐに吐き出した場合、胃の中が空になってしまうため、食べ物を欲することがあります。
これは人間が空腹時に胃が鳴るのと同じような感覚かもしれません。
ただし、吐いた直後にまた食べると、再び「吐き戻し」をする可能性があるため、すぐに与えず少し時間をおくのが望ましいです。
習慣として食べたがる場合も
猫の中には、吐いた後に食事をするのが習慣になっている子もいます。
例えば、飼い主が過去に「吐いたらすぐご飯をあげる」という対応をしていた場合、猫は「吐いたらご飯がもらえる!」と学習することがあります。
この場合は、猫の体調に問題がないかを確認しつつ、適切なタイミングで食事を与えることが大切です。
猫が吐いた後にご飯を与えても大丈夫?

猫が吐いた後にご飯を与えても大丈夫?
猫が吐いた後にすぐにご飯を欲しがると、「すぐにあげても大丈夫?」と悩む飼い主は多いでしょう。
基本的に、吐いた原因や猫の様子によってすぐに与えてもよいケースと、注意すべきケースがあります。
ここでは、それぞれの状況について詳しく解説します。
すぐに与えても良いケース
猫が吐いた後でも元気で食欲がある場合は、少量ずつ与えることで問題ないことが多いです。
特に以下のようなケースでは、すぐに食事を与えてもよいとされています。
- 早食いや毛玉が原因で吐いた場合(毛玉を吐いた後はスッキリするため、すぐ食べることが多い)
- 食べすぎで吐いた場合(一度にたくさん食べてしまい、消化しきれず吐いたケース)
- 嘔吐後も元気で遊んでいる場合(食欲もあり、普段と変わらない様子なら問題ないことが多い)
ただし、すぐにドカ食いをすると再び吐く可能性があるため、少量ずつ与えるのがポイントです。
注意が必要なケース
一方で、猫の嘔吐が何らかの病気や体調不良が原因の可能性がある場合は、すぐにご飯を与えるべきではありません。
以下のようなケースでは、まず様子を観察し、場合によっては病院に相談することが重要です。
- 短時間に何度も吐く(一日に何度も吐く場合は病気の可能性がある)
- ぐったりして元気がない(脱水症状や内臓の問題があるかもしれない)
- 血や異物が混ざっている(緊急性が高い場合があるので、すぐに受診を検討)
- 嘔吐と一緒に下痢をしている(胃腸炎や感染症の可能性がある)
このような場合は、すぐに食べさせることでさらに症状が悪化する可能性があるため、慎重な対応が必要です。
まず水分補給を優先し、少し時間をおいてから様子をみるのがよいでしょう。
猫が吐いた後の適切な対応

猫が吐いた後の適切な対応
猫が吐いた後は、すぐにご飯をあげるべきか、様子を見るべきか判断に迷うことがあります。
大切なのは、猫の状態に応じて適切な対応をすることです。
ここでは、猫が吐いた後に飼い主が取るべき対策を詳しく解説します。
少量ずつ与えるのがポイント
猫が吐いた後に元気で食欲もある場合は、すぐにご飯を与えても問題ないことが多いです。
ただし、一気に食べると再び吐く可能性があるため、以下のように調整しましょう。
- いつもの量の1/3程度からスタート
- 10~15分ほど様子を見る(問題なければ少しずつ追加)
- 消化に良いフードを選ぶ(ウェットフードやふやかしたカリカリがおすすめ)
このように少量ずつ与えることで、猫の胃腸への負担を軽減できます。
様子を見ながら水分補給も忘れずに
嘔吐後は、猫の体内から水分も失われているため、適切な水分補給が大切です。
ただし、一度にたくさん水を飲むとさらに吐いてしまうことがあるため、以下の方法を試してみてください。
- ぬるま湯を少しずつ与える(胃に優しく、飲みやすい)
- ウェットフードで水分補給(カリカリよりも消化しやすい)
- シリンジやスプーンで少量ずつ与える(自分で飲まない場合)
脱水が心配な場合は、皮膚を軽く引っ張って確認すると判断しやすいです。
皮膚をつまんだ後、すぐに戻らない場合は脱水の可能性があるため、動物病院に相談しましょう。
頻繁に吐く場合は病院へ相談を
猫が1回だけ吐いた場合は、様子を見ながら対応すれば問題ないことが多いですが、以下のような症状がある場合は病院に相談しましょう。
- 1日に何度も吐く(繰り返し吐く場合は病気の可能性)
- 食欲がない・ぐったりしている(体調が悪化している可能性あり)
- 血が混じっている・異物を吐いた(すぐに受診が必要)
猫の嘔吐は単なる一時的なものであることもありますが、深刻な病気のサインである可能性もあります。
迷った場合は、早めに獣医師に相談するのが安心です。
まとめ:猫が吐いた後のご飯の与え方と注意点

まとめ:猫が吐いた後のご飯の与え方と注意点
猫が吐いた後にご飯を欲しがることはよくありますが、すぐに与えてもよい場合と、慎重に対応すべき場合があります。
適切な対処をするために、以下のポイントを押さえておきましょう。
猫が吐いた後のご飯の与え方
- 嘔吐後に元気で食欲がある場合は、少量ずつ与える
- 最初はいつもの1/3程度の量からスタートし、様子を見ながら増やす
- 消化しやすいウェットフードやふやかしたカリカリを選ぶ
注意すべき症状がある場合は獣医師に相談
以下のような場合は、すぐにご飯を与えず、動物病院に相談することをおすすめします。
- 短時間に何度も吐く
- ぐったりして元気がない
- 血が混じっている、異物を吐いた
- 嘔吐に加えて下痢もしている
特に繰り返し吐く場合は、病気のサインの可能性があるため、注意が必要です。
嘔吐後の水分補給も忘れずに
嘔吐後は、猫の体内の水分が減ってしまうため、適度な水分補給も大切です。
- 水を少しずつ与える(一度に大量に飲ませない)
- 自分で飲まない場合は、スプーンやシリンジで少量ずつ与える
- 皮膚をつまんで脱水症状をチェック(戻りが遅い場合は要注意)
猫の嘔吐はよくあるが、適切な対応が大切
猫は比較的よく吐く動物ですが、原因に応じた適切な対応が必要です。
元気で食欲があるなら少量ずつ食事を再開し、慎重に様子を見ながら進めましょう。
一方で、異常な嘔吐や体調不良の兆候がある場合は、すぐに病院へ相談するのが安心です。
この記事のまとめ
- 猫が吐いた後にご飯を欲しがるのは空腹や習慣が原因
- 吐いた直後の食事は少量ずつ与えるのがポイント
- 頻繁な嘔吐や異変がある場合は病院へ相談を
- 水分補給も重要で、一度に多く飲ませないよう注意
- 猫の嘔吐はよくあるが、適切な対応が健康維持に重要