猫の妊娠期間は一般的に63日前後と言われていますが、「70日経っても産まれない」と不安になる飼い主さんも少なくありません。
妊娠期間が通常より長引く場合、何か異常があるのか、すぐに病院に行くべきなのか気になるところですよね。
この記事では、「猫 妊娠期間 70日」「猫 妊娠期間 特徴」「猫 妊娠期間 お腹」といったキーワードで検索される方に向けて、猫の妊娠期間が70日になるケースの考えられる原因や注意点、妊娠中のお腹の様子や特徴について詳しく解説します。
この記事で得られる情報
- 猫の妊娠期間の目安と70日を超えるケースのリスク
- 妊娠中に現れるお腹の変化や行動の特徴
- 安心して出産を迎えるための観察ポイントとケア方法
目次
猫の妊娠期間が70日を超えるのは異常?考えられる原因と判断基準

猫の妊娠期間が70日を超えるのは異常?考えられる原因と判断基準を解説(イメージ画像)
猫の妊娠期間はおおよそ63日とされていますが、なかには70日を過ぎても出産が始まらないケースも報告されています。
そのような場合、何が起きているのか、そしてどのように対処すべきかを知っておくことは、飼い主として非常に重要です。
ここでは、妊娠期間が70日を超える理由や異常との見分け方、適切な対応について解説していきます。
妊娠期間の正常範囲は何日?
猫の平均的な妊娠期間は63日で、一般的には59日から65日の範囲に収まります。
この期間を過ぎたからといって即「異常」とは限りませんが、66日以上になると注意が必要になります。
個体差や環境によっても前後するため、出産の兆候があるかどうかが重要な判断材料になります。
妊娠期間が70日を超える原因とは?
70日以上経っても出産しない場合、胎児の数が少ないといった理由が考えられます。
猫は複数匹を一度に出産することが多いですが、1〜2匹程度だとホルモンの分泌量が不十分となり、分娩開始の合図が遅れることがあります。
また、高齢出産やホルモン異常、胎児の異常などの可能性も否定できません。
70日を超えたらすぐに病院へ行くべき?
妊娠70日を過ぎても明確な出産兆候が見られない場合、すぐに動物病院を受診すべきです。
特に以下のような症状があれば、緊急性が高いと考えましょう。
- 食欲の極端な低下が続いている
- 胎動が感じられない・お腹が異常に張っている
- ぐったりして動かない
動物病院では、超音波検査やレントゲン検査によって、胎児の心拍・位置・胎位などを確認し、帝王切開が必要かどうかの判断が行われます。
出産兆候が見られるなら慌てずに準備を
逆に、70日に近づいていても、以下のような兆候が見られるなら、出産が間近に迫っている可能性があります。
- 巣作り行動を始める(毛布を掘る、暗所を探す)
- 母乳が分泌される
- 陰部を気にして頻繁に舐める
このような場合は、出産の環境を整えてあげることが重要です。
産箱の設置や静かな環境の確保など、飼い主にできるサポートを万全にしておきましょう。
妊娠中の猫のお腹の変化とは?ふくらみの時期と様子

妊娠中の猫のお腹の変化とは?ふくらみの時期と様子を解説(イメージ画像)
猫の妊娠中、お腹の見た目や体つきにどのような変化が起こるのかを知っておくことで、妊娠の有無や進行状況を早期に把握できます。
とくに「いつからお腹がふくらむの?」「どれくらい大きくなるの?」という疑問は多くの飼い主に共通しています。
ここでは、妊娠初期から出産直前までの変化を、日数ごとに詳しく解説していきます。
妊娠10日目〜:乳首の変化が最初のサイン
妊娠して最初に現れる身体の変化が乳首の色の変化です。
妊娠10日〜14日ほどで乳首がピンク色に変化し、乳腺が張ってくるのが目に見えるサインです。
猫は通常お腹を隠す習性があるため、注意して観察しないと見落としがちですが、この時期が妊娠確認の第一ステップになります。
妊娠20日〜30日:お腹のふくらみが見え始める
妊娠から20日を過ぎた頃から、お腹に明らかなふくらみが出てきます。
特に横になってリラックスしているときなどに、腹部が丸みを帯びているのが分かりやすくなります。
この時期に動物病院で超音波検査を受ければ、胎児の存在をほぼ確実に確認できます。
妊娠30日〜50日:体型に変化が現れ、食欲も増す
妊娠1か月を超えると、お腹のふくらみはさらに顕著になり、猫の歩き方にも変化が出てきます。
お腹が重たくなるため、ややのそのそと歩くようになり、同時に食欲も2倍近く増す傾向があります。
この時期は、栄養価の高い妊娠・授乳期用フードへの切り替えが推奨されます。
妊娠50日以降:胎動がわかり、巣作り行動も
妊娠50日目を過ぎると、胎動がはっきりと分かるようになります。
横になっている猫のお腹に触れると、胎児が動く感触があり、これが出産が近いことを示しています。
またこの時期には、巣作り行動や落ち着きのなさが見られるようになります。
出産直前:腹部のけいれんやいきみが見られる
出産直前にはお腹の張りが強くなり、腹部がけいれんを起こすこともあります。
この状態になると、数時間以内に破水し、出産が始まることが多いです。
息づかいが荒くなったり、頻繁に鳴いたりする場合は、分娩開始のサインですので、そっと見守る体制を整えておきましょう。
猫の妊娠中に見られるその他の特徴と兆候

猫の妊娠中に見られるその他の特徴と兆候を解説(イメージ画像)
猫の妊娠中には、お腹のふくらみ以外にも様々な身体的・行動的な特徴が見られます。
それらの兆候を早期に把握しておくことで、妊娠の進行度合いや出産の準備を適切に行うことが可能になります。
ここでは、妊娠中の猫に見られる主な変化を、時期ごとにわかりやすく紹介します。
妊娠初期:乳首と食欲に注目
妊娠20日前後から乳首がピンク色に変化し、少し膨らむのが初期の兆候です。
この時期には一時的に食欲が落ちることもありますが、個体差があるため異常とは限りません。
体調は比較的安定しており、活発に動く猫も多いのがこの段階です。
妊娠中期:食欲増加と行動の変化
妊娠30日を過ぎると、お腹の膨らみに加えて食欲が増加し始めます。
これに伴って体重も増加し、身体が重くなって活動量が減ることがあります。
また、母性本能の影響か、攻撃的な態度を見せることもあり、これが性格の変化として表れる場合もあります。
妊娠後期:巣作り行動と分娩準備のサイン
妊娠50日を過ぎると、胎動を感じられるようになるのが大きな特徴です。
この頃になると、猫は落ち着かず、巣作り行動や暗所を探してうろうろする様子が見られます。
乳房の張りが強まり、母乳が分泌されるようになると、出産まであとわずかというサインになります。
その他:グルーミングや体温の変化にも注目
妊娠末期になると、陰部や乳首を頻繁に舐めるグルーミング行動が見られます。
また、出産直前には体温が1℃程度低下することが知られており、毎日体温を測定することで分娩のタイミングを予測する手がかりになります。
これらの身体的サインを見逃さないことが、安全な出産への第一歩です。
猫 妊娠期間 特徴 お腹の情報を正しく知って安心のケアを!まとめ

猫 妊娠期間 特徴 お腹の情報を正しく知って安心のケアを解説(イメージ画像)
猫の妊娠は日々の観察と適切な対応によって、安心して出産まで導いてあげることができます。
妊娠期間やお腹の変化、兆候などを正しく知っておけば、いざというときにも慌てずに済みます。
ここでは本記事で紹介したポイントを改めて整理し、妊娠猫のケアに必要な知識をまとめました。
妊娠期間と異常の判断
猫の妊娠期間は平均63日で、59〜65日が正常範囲とされています。
70日を超えた場合は、胎児の異常や分娩遅延のリスクがあるため、速やかに動物病院で診察を受けることが重要です。
特に、胎動がない・ぐったりしているなどの症状が見られた場合は、すぐに受診を。
お腹のふくらみと妊娠のサイン
妊娠20日頃から乳首の色がピンクに変わり、30日を超えるとお腹が丸くふくらんでくるのが一般的です。
胎動は妊娠50日以降に感じられるようになり、巣作りや母乳の分泌が始まると出産間近のサインとなります。
妊娠の進行状況を見極めるには、日々の観察と記録が大切です。
妊娠中の行動やケアのポイント
妊娠中の猫には、食欲の増加、活動量の低下、攻撃的な態度の変化などの行動が見られることがあります。
その変化に驚くことなく、静かな環境・栄養バランスの取れた食事・安心できる巣作りスペースを用意してあげることが大切です。
そして、出産に備えて、かかりつけの動物病院と連携をとっておくと安心です。
愛猫の命を守るために
妊娠〜出産は命に関わる一大イベントです。
だからこそ、日常の小さな変化を見逃さず、丁寧に寄り添うことが、飼い主としての大切な役割です。
正しい知識をもとに行動すれば、愛猫にとっても飼い主にとっても、安心で安全な妊娠ライフを送ることができます。
この記事のポイント
- 猫の妊娠期間は通常59〜65日
- 70日を超えると異常の可能性も
- 妊娠中期からお腹がふくらみ始める
- 乳首の色や食欲の変化も重要な兆候
- 後期には胎動や巣作り行動が見られる
- 体温の低下や母乳の分泌は出産のサイン
- 異常があればすぐに動物病院へ相談
- 安心して出産を迎えるための準備も解説