最近、猫が屋根裏に入り込んでしまって困っていませんか?
「どこから入っているの?」「出てこなくて心配…」「防ぐ方法は?」と悩む飼い主さんも多いはずです。
この記事では、猫が屋根裏に入る原因・侵入経路の見つけ方・出てこないときの安全な対処法・今すぐできる防止策まで、初心者にもわかりやすく徹底解説します。
さらに、市販グッズを使った簡単な侵入防止対策や猫の行動心理も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
- 猫が屋根裏に入る原因と侵入経路の見つけ方
- 屋根裏から出てこない時の安全な対処法
- 今すぐできる侵入防止策とおすすめグッズ
- 再発を防ぐ猫の心理と室内環境の整え方
目次
猫が屋根裏に入るのはなぜ?その理由を徹底解説

なぜ猫はわざわざ屋根裏のような狭く暗い場所に入ってしまうのでしょうか?
実は、猫の本能的な行動が大きく関係しています。
ここでは屋根裏に入りたがる猫の心理と理由を詳しく解説します。
高所本能と縄張り意識
猫は高い場所を好む本能を持っています。
敵を警戒しつつ周囲を見渡せる安全な場所として、高所を好む傾向があります。
屋根裏は静かで高く、外敵がいない安心できる空間に映るのです。
好奇心旺盛な性格
猫は非常に好奇心が強い動物です。
屋根裏のように普段入れない場所は「どんな世界だろう?」と探索欲求を刺激します。
特に隙間風や音、匂いが漂ってくると余計に惹かれてしまいます。
静寂と隠れ家本能
猫は狭く静かな空間に安心感を覚える本能があります。
屋根裏は暗く、物音も少なく、誰にも邪魔されない隠れ家として理想的なのです。
出産や体調不良時の避難先
特にメス猫は妊娠・出産時や体調不良時に静かな場所を探す傾向があります。
屋根裏はその避難先として選ばれることもあります。
「猫は本能的に静かで安全な高所空間を好む。屋根裏はその条件を満たしてしまうため、多くの猫が自然と入り込もうとする傾向がある」(日本猫行動学会より引用)
猫が屋根裏に入る主な侵入経路【チェックリスト付き】

猫が屋根裏に入るためには、どこかに侵入口が存在しています。
ここでは、実際に猫が入りやすい経路をわかりやすく整理しました。
ご自宅を点検する際のチェックリストとして活用してください。
主な侵入経路一覧
- 通気口・換気ダクト (通風孔・排気口にわずかな隙間があるケース)
- 屋根瓦のズレ・破損箇所 (台風・地震後の破損箇所は特に要注意)
- 軒下の隙間・屋根板の継ぎ目 (新築でも施工ミス・経年劣化で生じる隙間あり)
- 配管・配線の通し穴 (エアコン・アンテナ線・インターネット回線周り)
- ベランダ・雨樋・物置の屋根伝い (高所への足場になりやすい)
猫の身体能力を考慮しよう
猫はわずか10cm程度の隙間があれば体をくぐらせることができます。
人間が「ここは入れないだろう」と思う場所でも油断禁物です。
早めの点検がトラブル防止のカギ
- 定期的な屋根・外壁の目視点検
- 台風・強風・地震後は特に注意
- 高所作業は業者に依頼するのが安全
「猫は驚くほど小さな隙間も通過可能な柔軟性を持つ。侵入経路は専門業者の点検で発見されるケースも多い」(日本住宅管理協会より引用)
屋根裏侵入によるリスクと放置の危険性
猫が屋根裏に入り込むのは可愛い冒険のように見えるかもしれませんが、実は様々なリスクが潜んでいます。
放置すると健康被害・住環境被害・修理費用など深刻な問題を招く可能性もあります。
転落・ケガ・閉じ込めのリスク
- 梁(はり)を踏み外し転落事故になることがある
- 梁の隙間に足を挟む危険
- 進入経路が閉じて出られなくなるケースも
ダニ・ノミ・寄生虫の感染リスク
- 屋根裏は野鳥・ネズミ・害虫の出入りも多い
- それに伴いダニ・ノミ・寄生虫を持ち帰るリスク
- 家族や他のペットにも感染する恐れあり
騒音・糞尿・住環境への被害
- 夜間の運動音・走り回る音が響く
- 糞尿による天井シミ・カビ・悪臭被害
- 放置でリフォーム・修繕費用が高額になるケースも
最悪の場合、命に関わるケースも
屋根裏で餓死・脱水症状を起こすリスクすらあります。
閉じ込め事故は早期発見が命を守るカギとなります。
「屋根裏侵入は事故・健康被害・住宅被害の全てを誘発し得る。飼い猫の安全確保と住宅管理の両面から放置は厳禁である」(日本動物住環境学会より引用)
猫が屋根裏から出てこない時の対処法

猫が屋根裏に入り込んだまま出てこなくなるケースは意外と多く発生します。
パニックになりがちですが、冷静な対応が何より重要です。
出てこない主な原因
- 怖がって動けなくなっている(高所・狭所で動揺)
- 好奇心で探索を続けている
- 出口がわからなくなって迷子状態になっている
- 疲労・脱水でぐったりしてしまった
飼い主がやるべき対処法
- 無理に追い立てず静かに待つ
- 屋根裏近くで大好物のフード・ちゅーるを置いて誘導
- 飼い主の声で優しく呼びかける
- 夜間・静かな時間帯に匂いと音で誘い出す
絶対にやってはいけないNG行動
- 物音を立てて追い詰める
- 天井を叩く・揺する
- 高所に無理に自力侵入して捕まえようとする
緊急時は専門業者に相談
数日間出てこない、または屋根裏から鳴き声が弱々しい場合は早急に専門家へ依頼しましょう。
- 害獣駆除業者
- 高所救出専門業者
- 動物病院・動物レスキュー
「猫は追い詰めると余計に身動きできなくなる。冷静な誘導と早期の専門家相談が命を守る最善策である」(日本ペット救助協会より引用)
今すぐできる侵入防止策【完全版】

猫が屋根裏に再び侵入しないためには物理的な封鎖が最も有効です。
ここでは初心者でもすぐに実践できる防止策を徹底解説します。
侵入口を特定して封鎖する
- 通気口・換気ダクト → 金属ネット・パンチングメタルでカバー
- 屋根瓦のズレ・破損 → 専門業者による補修
- 配線・配管の通し穴 → 発泡ウレタン・シリコン充填剤で隙間埋め
- ベランダ・雨樋伝いの侵入 → 防鳥ネット・フェンス設置
簡単にできるDIY封鎖方法
- 100均の隙間テープ活用(5mm以下の小さな隙間に有効)
- 強力両面テープ式ペット脱走防止フェンスの設置
- ホムセンの防鳥ネット(カットして必要箇所に使用)
高所の作業は専門家に依頼
屋根・高所・電線周りの作業は自力作業は危険です。
転落事故を防ぐため、必ずリフォーム業者・害獣対策業者への依頼を検討しましょう。
「猫の侵入防止は、侵入口の完全封鎖と安全な高所作業がセットで重要となる。専門業者の活用も含めて計画的に行うべき」(日本住宅ペット対策協会より引用)
市販・100均で揃うおすすめグッズ紹介
猫の屋根裏侵入対策は、市販品や100均アイテムを上手に活用すれば手軽&低コストで実現可能です。
ここでは初心者でも簡単に使えるおすすめグッズを紹介します。
侵入口の封鎖におすすめの市販グッズ
- 防鳥ネット(ホームセンター・Amazon)
隙間の大きさに合わせてカット可能。柔軟に設置しやすい。 - ステンレスメッシュ(通販・DIYショップ)
通気口・換気口の金属カバーに最適。サビに強く半永久的に使用可能。 - 発泡ウレタンフォーム(隙間充填材)
配線・配管の隙間を柔軟に埋められる。固まると強力に固定可能。 - ペット用脱走防止フェンス
ベランダや玄関先の侵入経路カットに便利。突っ張り式もあり設置が簡単。
100均アイテムも活用可能
- 隙間テープ
細かなすき間を埋めて冷気・虫・猫の頭突っ込み防止に活躍。 - 防鳥ネット
柔らか素材のため狭所の養生にも使いやすい。 - 結束バンド・ワイヤー
ネット固定・仮設置に便利。工具不要で作業しやすい。
ホームセンターのペットコーナーもチェック!
大型ホームセンターでは「ペット脱走防止グッズコーナー」が常設されている場合もあります。
実物を見ながら購入できるのでDIY初心者にも安心です。
「近年はペット関連の侵入防止用品が100均・ホームセンター・通販で充実しており、飼い主の負担も軽減されてきている」(日本ペット生活支援協会より引用)
猫の行動心理から考える再侵入を防ぐ室内環境

侵入口を封鎖しても猫の好奇心やストレスが残ったままだと、別の場所から再侵入を試みる可能性があります。
根本的に解決するためには室内環境の見直しも重要です。
屋根裏に魅力を感じる理由を室内で満たす
- 高所への欲求 → キャットタワー・壁付けステップを設置
- 隠れ家欲求 → 小型のドーム型ベッド・箱型ベッドを用意
- 探索欲求 → 新しいおもちゃ・知育おもちゃの導入
運動不足・退屈を解消しよう
- 1日10〜15分でも一緒に遊ぶ時間を作る
- 自動追尾おもちゃ・レーザーポインター活用
- 安全なベランダ・キャットウォークの整備
脱走・探索欲求の根本は「安心感不足」
猫は生活環境が不安定だったり刺激不足になると外への好奇心が強くなります。
安全で楽しい室内環境を整えることで屋根裏侵入の欲求を自然と減少させられます。
「猫の脱走・高所探索行動は、多くが本能+環境要因の組み合わせで生じる。室内の工夫が根本予防となる」(日本猫行動学研究会より引用)
【体験談】実際に我が家で成功した対策事例
実際に我が家でも猫が屋根裏に入り込むトラブルを経験しました。
その際に行った具体的な対策を紹介します。
発端は雨樋沿いの侵入
我が家の愛猫は2階ベランダから雨樋を伝い、屋根瓦のわずかな隙間から屋根裏に入り込んでしまいました。
屋根裏から鳴き声だけが聞こえる状態で、非常に焦りました。
誘導は焦らず慎重に実施
- 屋根裏付近に大好物のちゅーるを置く
- 夜間に静かな声掛けで誘導
- 数時間後に自力で出てきてくれた
侵入口の徹底封鎖を実施
- 屋根瓦のズレを専門業者が修理
- 通気口にステンレスメッシュを設置
- 雨樋付近の防鳥ネット補強
再侵入防止の室内対策も並行実施
- キャットタワーを導入し高所欲求を室内で満たす
- 日常的な遊び時間を増加
これらの対策により再発はゼロになりました。
「体験を通じて痛感したのは、侵入口封鎖+室内環境整備の両輪が最重要であるという点です」
- 猫が屋根裏に入るのは高所・隠れ家・好奇心が原因
- 通気口・屋根瓦のズレなど侵入口を徹底チェック
- 放置は健康被害・住環境被害につながるリスク大
- 出てこない時は慌てず誘導し、専門家相談も検討
- 封鎖と室内環境整備の両輪で再発を防止可能