猫のトイレシートが毎回ぐちゃぐちゃになって困っていませんか?
「せっかくキレイにセットしたのに…」「これって何かのサイン?」と悩む飼い主さんはとても多いです。
実は、この行動には猫の本能・ストレス・環境要因など複数の原因が隠れています。
放置するとストレス悪化やトイレ嫌いになる可能性もあり、早めの対策が大切です。
この記事では猫がトイレシートをぐちゃぐちゃにする原因と、今すぐできる8つの具体的な解決策を、獣医師監修のもと詳しく解説します。
あなたの愛猫が安心して快適に過ごせるよう、ぜひ最後までご覧ください!
- 猫がトイレシートをぐちゃぐちゃにする原因
- 今すぐ実践できる8つの具体的な対策
- 改善しない場合の病気の可能性と対応策
目次
猫がトイレシートをぐちゃぐちゃにする原因は?

愛猫が毎日のようにトイレシートを掘り返してぐちゃぐちゃにしてしまう…。それは飼い主にとって大きな悩みです。
この行動はただのイタズラではなく、猫の本能や心理状態、飼育環境が関係している場合が多いのです。
原因を正しく理解することで、適切な対策が見えてきます。
ここでは、主な原因を5つに分けて詳しく解説します。
① 本能による掘る行動
猫は排泄後に砂や土をかけて排泄物を隠す本能的な習性を持っています。
トイレシートを「砂の代わり」と認識している猫は、排泄後にシートを掘る動作をしてしまいます。
特に野良猫出身や子猫期に砂環境で育った猫に多く見られます。
② ストレスや不安のサイン
引っ越し、家族構成の変化、多頭飼い、新しい匂いなど、環境の変化が猫にストレスを与えることがあります。
このストレスが「掘る」「荒らす」という行動になって表れるケースもあります。
強い不安や緊張を感じると、安心できる場所(トイレ)で代償行動を取るのです。
③ 退屈やエネルギーの発散不足
室内飼い猫は運動不足になりがちです。
エネルギーが発散されないと、普段使っているトイレシートを「おもちゃ代わり」にして遊んでしまうことがあります。
特に若い猫・活発な性格の猫によく見られます。
④ シート固定の甘さや不適切なサイズ
トイレシートがずれやすかったり、シートのサイズがトイレに合っていないと、猫が歩くたびに引っ掛かってめくれてしまいます。
この動きが猫にとっては「遊び」「気になる違和感」になり、結果としてぐちゃぐちゃにされてしまいます。
⑤ 多頭飼いによる縄張り意識の影響
猫は縄張り意識が強い動物です。
他の猫の匂いが残っていると、そこを隠そうとする本能が働き、執拗に掘ったりめくったりする行動が強まることがあります。
特に多頭飼い環境ではこの傾向が出やすいので注意が必要です。
【獣医師監修】ぐちゃぐちゃを防ぐ8つの具体策

原因が分かったら、次は具体的な解決策を実践していきましょう。
ぐちゃぐちゃ問題は、ちょっとした工夫で大きく改善するケースが多いです。
ここでは、今すぐできる8つの対策を詳しくご紹介します。
① シートをしっかり固定するコツ
最も即効性のある対策がシートの固定です。
トイレトレー専用の挟み込み式カバーを使うとズレを防げます。
市販の強力テープやクリップを活用して四隅を止めるのも効果的です。
② 厚手シート・滑り止めシートの活用
厚手のシートは動きにくく、破れにくい特長があります。
裏面に滑り止め加工が施されたペットシーツもおすすめです。
複数枚重ねるのではなく、一枚高品質タイプを選ぶ方がズレ防止になります。
③ システムトイレへの切り替えも検討

ぐちゃぐちゃ行動がひどい場合は、システムトイレへの変更も選択肢です。
上段に猫砂、下段にシートを配置する構造なので猫がシートに直接触れません。
掘る本能も満たせて猫の満足度も高まります。
④ トイレの場所・設置環境を見直す
猫は静かで安心できる場所で排泄したい動物です。
騒音が多い場所や人通りの多い所は避けましょう。
落ち着ける空間にトイレを設置するとストレス行動が減るケースも多いです。
⑤ ストレス解消の遊び・運動を取り入れる
運動不足は問題行動の原因になります。
1日10〜15分程度、猫じゃらし・レーザーポインター・知育玩具などでしっかり遊んであげましょう。
遊びによるエネルギー発散でぐちゃぐちゃ行動が改善する猫は多いです。
⑥ トイレの数を増やして安心感をUP
多頭飼いでは「猫の数+1個」のトイレ設置が理想です。
縄張りストレスやトイレの順番待ちを防ぐことで安心感が向上します。
⑦ 匂い・汚れの管理も重要
使用済みシートのニオイ管理も重要です。
消臭スプレー・消臭ビーズ・パッキン付きゴミ箱などを活用して衛生環境を維持しましょう。
⑧ 改善しないときは獣医師に相談を
対策をしても改善しない場合は病気の可能性も考えましょう。
泌尿器疾患、認知症、行動異常などが隠れていることがあります。
早めに動物病院で相談するのが安心です。
病気や体調不良の可能性も?要注意サイン

ぐちゃぐちゃ行動が長期間続いたり、他の異常行動が併発している場合は、病気や体調不良が隠れている可能性もあります。
ここでは飼い主が注意したいポイントをご紹介します。
頻尿・排尿困難が見られる
何度もトイレに行く、少量ずつしか尿が出ない、痛そうに排泄している場合は下部尿路疾患の可能性があります。
膀胱炎・尿石症・尿路閉塞など、早期治療が必要な疾患です。
粗相や排泄場所の変化が増える
今までシート内できちんと排泄していたのに、床や別の場所に粗相をするようになった場合は、環境ストレスだけでなく認知症や不安障害の可能性も考えられます。
トイレで異常に長くカキカキする
シートを執拗に掘り続ける・鳴きながら掘るなどの行動が見られる場合は強い不快感や異常行動のサインです。
早めの受診が安心
これらの症状が続く場合は、早めに動物病院での相談をおすすめします。
行動学の専門獣医師に相談すれば、環境改善と合わせた根本的な解決策が見つかることも多いです。
よくある質問Q&A

実際に飼い主さんからよく寄せられる疑問について、Q&A形式でまとめました。
Q1:成猫と子猫で原因は違いますか?
はい、違いがあります。
子猫は本能的な掘る行動が強く出やすい傾向があります。
成猫ではストレスや環境要因が原因になりやすいです。
Q2:多頭飼いですが、特にぐちゃぐちゃが多いです
縄張り意識が強くなることで、他の猫の匂いを隠そうと掘る行動が強まります。
「猫の数+1個」のトイレ設置、トイレ清掃頻度のアップが効果的です。
Q3:どの対策をしても改善しません…
対策を全て試しても改善しない場合は、病気や行動異常の可能性があります。
なるべく早めに獣医師、特に行動学専門医に相談しましょう。
Q4:市販でおすすめのシートはありますか?
厚手タイプ・滑り止め加工タイプが特におすすめです。
コスパも考えながら、猫の好みに合うものを選んであげましょう。
- トイレシートぐちゃぐちゃは本能・ストレス・固定不良が原因
- 固定方法・厚手シート・遊びで改善が期待できる
- 改善しない場合は病気の可能性も!早めの受診が安心